スターアライアンス、そしてANAマイルを使った特典航空券で行く世界一周旅行。通常の往復航空券とくらべて、有償の場合も、特典航空券の場合も、とてもお得な設定になっています。
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発券した世界一周のルートと、ANAマイル世界一周特典航空券の予約ルールについては、以下の記事で紹介しています。
【ANAマイル世界一周特典航空券】予約・発券ルール完全解説!必要マイルとルート、ビジネスとファーストも比較 【ANAマイル世界一周特典航空券】発券報告!マチュピチュ/ウユニ/ガラパゴス等南米旅行がお得に!ANAマイルお勧めの使い方この記事では、主にANAマイルで行く世界一周旅行のおすすめルートをご紹介しています。有償のスターアライアンス世界一周チケットとは細かい部分でルールの違いはあるのですが、組める路線に関しては同じ航空会社を利用するため、どちらの場合でも参考になるかと思います。
目次
- スターアライアンス世界一周チケットの価格と特典航空券にかかる費用
- ANAマイル世界一周旅行のおすすめルート
- 総距離14,001~18,000マイル:日本発の最小マイル数ルート
- 総距離18,001~20,000 自由なルートが可能に
- ANA/スターアライアンス世界一周のおすすめ定番ルート(20,000〜22,000)
- 総距離22,000~25,000マイル:アフリカや南米も視野に
- 25,001~29,000マイル 最安世界一周チケットの上限
- 有償チケットの上限:究極の世界一周・五大陸制覇
- 分割世界一周旅行を前提にしたおすすめの裏技路線
- 日本国内でもストップオーバー可能
- スターアライアンス・ファーストクラスで世界一周ルート
- エコノミークラスかビジネスクラスかファーストクラスか?
- まとめ 世界一周のルートを組む過程こそ楽しい
スターアライアンス世界一周チケットの価格と特典航空券にかかる費用
有償チケットを買う場合、総旅程の区間マイル数に応じて、3つのプランから選択できます。
スターアライアンス世界一周チケットの価格
総距離(マイル) | 29,000以内 |
34,000以内 |
39,000以内 |
エコノミー | 358,900円 | 422,700円 | 494,600円 |
ビジネス | 705,500円 | 822,000円 | 958,900円 |
ファースト | 1,141,000円 | 1,344,000円 | 1,504,800円 |
この価格に諸税やサーチャージがかかります。さらに詳細な世界一周運賃の内訳はスターアライアンス世界一周約款のページに載っています。
ANAマイル特典と有償チケットのきわめて大きな違いとして、最低距離数があげられます。有償のスターアライアンス世界一周チケットだと、一番安い運賃でも、29,000マイルまで飛ぶことができます。逆に言えば、それ以下の距離だともったいないです。
それに対して、ANAマイル特典航空券では、その半分以下の距離(日本発なら14,000マイル)から世界一周旅程を組むことができるので、より気安く、手軽に発券することができます。
それにしても、有償の世界一周チケットであっても、通常の航空券代金と比較すれば、かなり安くてお得ですよね。とくにファーストクラスなど、ANAのヨーロッパ/北米往復便なら、それだけでも約200万円するわけですから。それが100万円ちょっとから買えてしまいます。
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ANAマイル世界一周特典航空券で発生する費用
わたしが実際に発券したビジネスクラス世界一周ルートと、かかった費用は以下の通りです。
成田→ワルシャワ→ミュンヘン→ボゴタ→クスコ→グアヤキル(→サンクリストバル→)ガラパゴス→キト→パナマ→メキシコシティ→成田
*有償航空券を別途手配
かかった費用は、発券手数料込みで50,530円でした。世界一周を計画していて、まだ時間がある方は、ぜひANAマイルを貯めてチャレンジすることをおすすめします。15万ANAマイル程度なら、一年あれば十分に貯まる額です。
ANAマイルの貯め方①100万マイルを貯めて48ヶ国を旅した方法ANAマイル世界一周旅行のおすすめルート
ではここから、日本を起点とする世界一周旅行のルートと必要ANAマイルについて、距離別でご紹介していきたいと思います。必要なANAマイル数は以下のチャートの通りです。
世界一周に必要なANAマイル数チャート
全旅程の距離 | 必要マイル数 | ||
---|---|---|---|
エコノミークラス | ビジネスクラス | ファーストクラス | |
4,001~7,000 | 38,000 | 63,000 | 90,000 |
7,001~9,000 | 43,000 | 68,000 | 100,000 |
9,001~11,000 | 55,000 | 85,000 | 120,000 |
11,001~14,000 | 60,000 | 90,000 | 140,000 |
14,001~18,000 | 65,000 | 105,000 | 160,000 |
18,001~20,000 | 75,000 | 115,000 | 180,000 |
20,001~22,000 | 85,000 | 125,000 | 200,000 |
22,001~25,000 | 100,000 | 145,000 | 220,000 |
25,001~29,000 | 120,000 | 170,000 | 260,000 |
29,001~34,000 | 140,000 | 200,000 | 300,000 |
34,001~39,000 | 160,000 | 220,000 | 340,000 |
39,001~44,000 | 180,000 | 270,000 | 390,000 |
44,001~50,000 | 200,000 | 300,000 | 450,000 |
総距離14,001~18,000マイル:日本発の最小マイル数ルート
必要マイルのチャートは総距離4,001~7,000マイルから始まりますが、これでは距離が短すぎて地球一周できません。日本発の世界一周ルートでは、14,000~18,000マイルの区分から考えるのが現実的です。というより、それを下回ることはまず不可能かと思います。
もっとも少ないマイル数で世界一周できる総距離14,001〜18,000マイルのルート。必要なANAマイル数と、有償世界一周チケットの価格は以下の通りです。
クラス | 必要ANAマイル | 価格 |
エコノミー | 65,000 | ¥358,900 |
ビジネス | 105,000 | ¥705,500 |
ファースト | 160,000 | ¥1,141,000 |
わずか65,000マイルから世界一周ができるというのは、やはり驚くべきですよね。ファーストクラスでも16万マイル。陸マイラーの一年目からこれくらい貯めている人は大勢いるのではないかと思います。
世界一周最短ルート?
日本→バンクーバー(カナダ)→コペンハーゲン(デンマーク)→日本
総旅程距離:15,611マイル
日本発だと最短距離ではないでしょうか。これを下回るのは至難の業かと思います。しかし14,000〜18,000マイルの間は、必要ANAマイルは変わらないので、どうせならもう少し足したいですね。
最小ANAマイルで無理のない王道ルート
日本→台北(台湾)→ロンドン(イギリス)→NY(アメリカ)→日本
総航続距離:17,629マイル
航続距離18,000マイルのまさにすれすれを狙い、代表的都市を巡るパターンです。ひとつの王道世界一周ルートと言えるでしょう。
ヨーロッパに特化する世界一周旅行
総距離が18,000マイル以下の場合、長距離で好き放題移動するというわけにはいきませんから、一部地域に特化するのも良いかと思います。アジアだとさすがに近すぎて、通常の特典航空券で行く方が良いでしょうから、ヨーロッパで考えてみました。
オープンジョーを使い、ヨーロッパを横断する
一つ考えられるのは、日本からの直行便があるヨーロッパ東側のイスタンブールやワルシャワ、ウィーンなどからヨーロッパ入りし、ブリュッセル、パリ、ロンドンなど、西側からアメリカへ移動するパターンです(西回りの場合)。
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ヨーロッパでは列車網が大変発達しているので、地上移動でも楽しめますし、もちろんヨーロッパ域内も世界一周に組み込んでも構いません。ただし、ヨーロッパ内の途中降機は3都市までしか認められていない点についてはご注意ください。
ヨーロッパ周辺を探索する
パリやロンドン、フランクフルトなど、ANA直行便のある都市は通常の特典航空券でも行けるので、それとは異なる、少し毛色の違った旅程はいかがでしょう。
- 北欧・・・ヘルシンキからバルト3国へ行くのもあり
- イベリア半島・・・スペイン・ポルトガル
- ケルトの旅・・・エディンバラ、グラスゴー、ダブリン
- 地中海覇者ルート・・・イスタンブール、アテネ、ローマ
- 東欧・・・アドリア海沿岸からポーランドまでの東欧エリア
- ベネルクス・・・オランダ・ベルギー・ルクセンブルグ
などなど……ANA直行便のないエリアに行ってみたいですね。まぁ、こういうのはヨーロッパなら興味関心次第でいくらでも組めます。
全米周遊を中心にすえた世界一周
ヨーロッパではなく、アメリカ合衆国にスポットをあてたパターンです。
東京→LA→ラスベガス→シカゴ→NY→フランクフルト→東京
総旅程距離:17,651マイル
フロリダにあるディズニーランドを追加すると、18,000マイルでは収まりきれません。
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総距離18,001~20,000 自由なルートが可能に
次の区分では、18,001~20,000マイルが区切りとなっています。こうなるともう少し余裕ができます。
クラス | 必要ANAマイル | 価格 |
エコノミー | 75,000 | ¥358,900 |
ビジネス | 115,000 | ¥705,500 |
ファースト | 180,000 | ¥1,141,000 |
なお有償チケットの場合は29,000マイル以下なので、値段は変わりません。
南北に距離を伸ばすことができる
少し南北に足を伸ばしてみましょう。
東京→バンコク(タイ)→ローマ(イタリア)→パリ(フランス)→NY(アメリカ)→バンクーバー(カナダ)→東京
総距離:19,788マイル
上限の20,000マイルぎりぎりのルートです。バンコクなど、南方に位置する国々へ足を延ばすことができるようになります。カナダやメキシコを組み込むのいいでしょう。
テーマを設定:例えば歴史好きにおすすめコース
東京→カイロ(エジプト)→チュニス(チュニジア)→カサブランカ(モロッコ)→リスボン(ポルトガル)→マドリード(スペイン)→NY→東京
総旅程距離:19,298マイル
こちらも20,000マイルぎりぎりです。北アフリカからイベリア半島を回ります。エジプトとチュニジアに行ったばかりなので、思わず入れてしまいました。
2019年エジプト旅行記 ルクソール西岸お勧めの見所と治安/王家の谷など世界遺産”古代都市テーベとその墓地遺跡”をナイル川クルーズ以外で観光古代エジプトとカルタゴ、アラブの支配を受けたイベリア半島を巡る、歴史好きにおすすめのコースです。このようにテーマを設定すると楽しいですね。
ディズニーランドを全制覇する世界一周
テーマということで、ディズニー巡りの旅。
東京→LA→オーランド→ワシントンDC→パリ→フランクフルト→香港→上海→大阪
総旅程距離:19,842マイル
スターアライアンスの直行便がないためワシントンDC、フランクフルトを経由します。さらに東京発大阪着にすることで、総距離19,842マイルに抑えています。
テーマを決めて回る世界一周
他にも、興味に応じて、いろんなテーマがありえるかと思います。
- 三大美術館を巡る旅(エルミタージュは少々無理があるかも)
- サッカー欧州3大リーグ+南米
- 全てのフェルメールを観る
- グラストンベリーやコーチェラなどフェスティバルをはしご
- オーケストラやバレエ、オペラを観て回る
- F1やテニス、ゴルフ、Moto GPの大会に帯同
- 各地のお祭りの開催時期に合わせて移動
などなど……。
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ANA/スターアライアンス世界一周のおすすめ定番ルート(20,000〜22,000)
総距離2万マイル以上のルートです。ANAマイル世界一周特典航空券の予約ルールを解説した記事のなかで、とくにサービスや機体に定評がある、いわばスターアライアンス世界一周の定番ルートとして、次の航路を提案しました。
日本→バンコク→シンガポール→チューリッヒ→フランクフルト→ニューヨーク→バンクーバー→日本
総距離:21,289マイル
クラス | 必要ANAマイル | 価格 |
エコノミー | 85,000 | ¥358,900 |
ビジネス | 125,000 | ¥705,500 |
ファースト | 200,000 | ¥1,141,000 |
- 日本→バンコク・・・タイ航空A380(ファーストクラスあり)
- シンガポール→チューリッヒ・・・シンガポール航空A380(新型スイート/ビジネスクラスあり)
- フランクフルト→ニューヨーク・・・ルフトハンザB747(ファーストクラスあり)
- バンクーバー→日本・・・ANA直行便
これらのポイントを押さえた路線になっています。シンガポール航空のスイートクラスをANAマイルで抑えるのはほぼ不可能である点が少々残念ですが、A380、B747と、ビジネスクラスでも十分に楽しめそうなルートと機体ですよね。
総距離22,000~25,000マイル:アフリカや南米も視野に
このくらいの距離になれば、かなりルートを大胆に設定でき、アフリカや南米も組み込む余裕が生まれます。
クラス | 必要ANAマイル | 価格 |
エコノミー | 100,000 | ¥358,900 |
ビジネス | 145,000 | ¥705,500 |
ファースト | 220,000 | ¥1,141,000 |
あいかわらず有償世界一周チケットの場合は同じ価格です。
わたしの世界一周プラン:ガラパゴスとマチュピチュ
わたしが発券した南米、というかマチュピチュとガラパゴスメインの世界一周特典航空券がこちらです。
成田→ワルシャワ→ミュンヘン→ボゴタ→クスコ→グアヤキル→ガラパゴス→キト→パナマ→メキシコシティ→成田
フライト総距離:24,447マイル
ガラパゴス諸島は南米大陸から離れており、アクセスも悪く、ぐるぐると乗り換えの多い旅程なので、けっこう距離が伸びてしまいました。
王道南米周遊ルート:マチュピチュ・ウユニ・イグアス
ガラパゴスを選ぶ人はそんなに多くないと思うので、南米を組み込んだ場合のより一般的なルートとしては、次のような感じでしょうか。
日本→アディスアベバ→サンパウロ(イグアス)→リマ(マチュピチュ/ウユニ)→メキシコ→日本
フライト総距離:24,461マイル
南米三大人気のマチュピチュ・ウユニ湖・イグアスの滝を組み込みましたが、この3箇所を直接結ぶ路線はないので、それぞれの名所へは、サンパウロとリマから個別手配する形になります。
25,001~29,000マイル 最安世界一周チケットの上限
一番安いスターアライアンス世界一周チケットで飛べる上限が29,000マイルです。これ以下の距離でも値段は変わらないので、なるべくぎりぎりを目指したいところです。
クラス | 必要ANAマイル | 価格 |
エコノミー | 120,000 | ¥358,900 |
ビジネス | 170,000 | ¥705,500 |
ファースト | 260,000 | ¥1,141,000 |
一番安いチケットと言いましたが、29,000マイルというのは相当な距離です。ANAマイル世界一周特典航空券は最低でも10日以上の日数が必要ですが、この距離になると、より長い日程で回りたいですね。
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アフリカ、南米、オセアニアと南半球を行く
東京→イスタンブール→カイロ→アディスアベバ→ヨハネスブルグ→サンパウロ→ブエノスアイレス→オークランド→シドニー→東京
総距離:28,888マイル
29,000マイルぎりぎり! アジアやヨーロッパは世界一周でなくても行きやすいので、南アフリカやアルゼンチンなど、南半球に特化してみました。ここまでくるといかにも世界一周感がありますね!
アルゼンチン旅行記①ビーグル水道ペンギン島クルーズツアーの感想有償チケットの上限:究極の世界一周・五大陸制覇
日本→台北→バンコク→ミュンヘン→ローマ→カイロ→ヨハネスブルグ→サンパウロ→ニューヨーク→ロサンゼルス→オークランド→シドニー→日本
総旅程距離:38,602マイル
まさに「世界一周」と呼ぶにふさわしい、アジア・ヨーロッパ・アフリカ・南米・北米・オーストラリアの五大陸制覇です! 総距離は38,602マイル。ANA世界一周特典航空券の上限12区間であり、かつ、有償でのスターアライアンス世界一周チケットの上限、総距離39,000マイルぎりぎりです。
クラス | 必要ANAマイル | 価格 |
エコノミー | 160,000 | ¥494,600 |
ビジネス | 220,000 | ¥958,900 |
ファースト | 340,000 | ¥1,504,800 |
必要マイルはビジネスクラスで220,000ANAマイル。もはや「てんこ盛り」といえるこれだけの旅程を組んでも、20万ANAマイルそこそこなんですね。
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分割世界一周旅行を前提にしたおすすめの裏技路線
まぁ裏技というほどではないのですが、世界一周を分割するルートをご紹介します。
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分割する場合、海外で区切るか、日本で分割するか、ふたつのパターンがあります。
海外で世界一周を分割するルート
東京→オークランド→ケアンズ→デンパサール→台北(→日本往復)→パリ→NY→東京
総飛行距離:28,727マイル
クラス | 必要ANAマイル |
エコノミー | 120,000 |
ビジネス | 170,000 |
ファースト | 260,000 |
ANAマイルで発券した世界一周特典航空券は、一年間有効です。たとえば夏休みにオセアニア+アジアを旅行して、いったん帰国。冬休みに、あらためて台北から旅行を再開し、「台北→ヨーロッパ→アメリカ→日本」と旅行する。そんなイメージですね。
- 東京→オークランド→ケアンズ→バリ島→台北
- 台北→パリ→NY→東京
このように海外で分割するケースでは、台北発の日本往復チケットが必要になりますが、まぁ近いですから、なんとでもなるでしょう。出発地としては、台北やソウルなら余裕ですし、陸マイラーならバンコク・シンガポール・クアラルンプールなども難しくはないでしょう。
さらに遠方で途中離脱しやすい都市というと、イスタンブールやカイロ、ヨハネスブルグなどが海外発券の安い地域としてよく名前が挙がります。
世界一周を分割するメリット:時間を有効活用できる
分割するメリットとして、時間を有効活用できる点が挙げられます。ANAマイル世界一周特典航空券だと、最低でも10日以上の旅程を組む必要があります。この場合、
- 10日なんて一気に休めない!
- せっかくの世界一周、10日だけじゃもったいない!
この相反する二つの悩みを持つ方も少なくないかと思います。それを解決できるのが分割プランです。分割することで、10日よりも短い日程で一旦帰国することもできますし、長期休暇ごとに、時間をかけて世界一周を達成することも可能です。
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日本国内でもストップオーバー可能
ANAマイル世界一周特典航空券では、全部で8回の途中降機(24時間以上の滞在:ストップオーバー)が認められています。そのうち、日本国内では「途中降機4回まで」という制限があります。逆に言えば4回までなら途中降機しても問題ないわけですから、こんなことも可能です。
日本国内で世界一周ルートを分割する
わかりやすいルートを組んでみました。
東京→ヨーロッパ→アメリカ→東京(途中降機)→アジア→オセアニア→東京
総旅程距離:28,937マイル
クラス | 必要ANAマイル |
エコノミー | 120,000 |
ビジネス | 170,000 |
ファースト | 260,000 |
まずヨーロッパとアメリカの世界一周をこなし、その数ヶ月後に、アジアやオセアニアに旅行するという、一粒で二回美味しいパターンです。当然ながら距離は相当伸びますから、必要マイルもそれなりにかかります。
「一回分のマイルで二回も旅行に行けるなんてお得!」というのは確かなのですが、少し注意も必要です。国内でのストップオーバーも全8回のうちのひとつとしてカウントされるため、せっかく世界中を飛んで回るなら、日本で使ってしまうのはもったいない、という考え方もあります。
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ただ時間を有効利用するという意味では、非常に便利な方法だと思います。
スターアライアンス・ファーストクラスで世界一周ルート
すべてファーストクラス便を利用するのは大変魅力的ではありますが、ほぼルートが限られてしまいます。そもそもファーストクラス便を設定しているルートが少ないですからね。最大12区間使えるフライト数も、かなり余ってしまいそうです。
東京→バンコク→フランクフルト→NY→東京
総距離:19,073マイル
ANA世界一周特典なら最大12区間組めるとはいえ、ファーストクラスとなると、つめこむのは得策ではありません。長距離路線でのファーストクラスのサービスと、短・中距離ファーストクラスのサービスでは文字通り雲泥の差、いや、キャビアとサンドウィッチ一切れの差(!)があるのです。
▲タイ航空ファーストクラスで食べたキャビア
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なおチューリッヒ-NY間のスイス航空や、シンガポール-フランクフルト間のシンガポール航空などにもファーストクラスがあるのですが、残念ながら自社マイルしか解放していません。わたしは以前シンガポール航空のスイートクラスに乗りましたが、その際はSPGアメックスのポイントを移行しました。
エコノミークラスかビジネスクラスかファーストクラスか?
世界一周するにあたって、どのクラスがおすすめでしょうか? もちろんこれは所有しているマイレージ数や予算、空席次第ではありますが、考えてみたいと思います。
マイル単価はエコノミー<ビジネスクラス<ファーストクラス
必要マイル数 | 価格 | マイル単価 | |
エコノミー | 65,000 | 456,359 | 7.02 |
ビジネス | 105,000 | 805,059 | 7.67 |
ファースト | 160,000 | 1,240,559 | 7.75 |
最低マイル数の世界一周ルートを元に出したマイル単価です(総距離:14,001~18,000)。やはりファーストクラスが一番すぐれています。とはいっても、エコノミークラスもマイル単価7円を上回っているので、決して悪い使い方ではありません。
長距離ファーストクラスが少ないことや、最大区間数や地上移動数を考慮すると、個人的には、特にANAマイルを使った世界一周特典だと、一番のおすすめはビジネスクラスでの世界一周だと思います。小回りが利くという利点を活かすなら、必然的に短距離・中距離路線が増えますからね。
まとめ 世界一周のルートを組む過程こそ楽しい
世界一周のルートを組むことなんて、人生で一度あるかないか。「いつか叶えてみたい」という夢にあげる人も多いです。実際に世界一周を組むにあたって、そのルーティング、路線を考える作業は実に悩ましく、同時に、大変楽しいものです。
ANAマイル世界一周を予約する際のルールや、わたしが実際に発券した際のコツ、マイルを貯める方法などは次の記事を参考にしてみてください。
【ANAマイル世界一周特典航空券】予約・発券ルール完全解説!必要マイルとルート、ビジネスとファーストも比較 【ANAマイル世界一周特典航空券】発券報告!マチュピチュ/ウユニ/ガラパゴス等南米旅行がお得に!ANAマイルお勧めの使い方 ANAマイルの貯め方①100万マイルを貯めて48ヶ国を旅した方法ぜひ納得のいく素敵な世界一周ルートを組んでみてください。トート(Twitter)でした!
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