ダイナースクラブカードといえば、「世界初のクレジットカード」を謳う名門カードです。そのベネフィット(特典)の代表格といえる「エグゼクティブダイニング」のレポートを今回はお届けします。高級レストランで7,000〜25,000円のコース代が1名分無料となる特典です。ダイナースをお持ちの方なら一度は利用する価値はあると思います。
その前にちょっと余談ですが、ダイナースは、2015年末に、それまで日本国内のダイナース発行元だったシティバンクから、三井住友トラストクラブ株式会社へ事業が売却されたことを契機に、4~6万ANAマイル相当のポイントやマイルがもらえる大盤振る舞いの入会キャンペーンを展開したことで、陸マイラー界を騒然(笑)とさせました。わたしもプロパーダイナースとANAダイナースカードを発行し、あわせて10万マイルをもらった記憶があります。
ただ、いくら高額のマイレージやポイントがもらえるとはいえ、2万円を超える年会費は大きな負担ですよね。それだけの年会費を取るだけあって、特典はやはり豪華で、いわゆる平カードとは一線を画します。その年会費の元を取るのに十分な、ダイナースならではの特典を並べてみました。
目次
ダイナースカードの主なベネフィット(優待特典)
- 空港クラブラウンジ:一部航空会社のVIPラウンジを含む
- エグゼクティブダイニング:対象レストランにて、指定コースを2名以上で利用すると1名分が無料に
- サインレス・スタイル:対象レストランにて、会計・サイン不要で利用できる
- 料亭プラン:有名料亭を代行予約
空港ラウンジはたいていの上級カードについている特典ですが、日本国内でもKALなど航空会社のラウンジが利用できるのは大きいですね。カード会社が提供するラウンジはいつも混み合っていて、ごった煮状態ですから。それ以外に目を引くのは料亭の予約ですかね……使う機会が思い浮かびませんけど(笑)。その他、保険や、空港からの無料荷物配送など、一通りのものは当然揃っています。
ダイナースクラブ エグゼクティブダイニング
今回利用した特典は、2.のエグゼクティブダイニングです。
エグゼクティブダイニングとは?
会員様を含む2名様以上で所定のコース料理をご利用いただくと、1名様のコース料金が無料になります。「まずは自分の店の味を試してもらいたい」そんなオーナーやシェフの想いから、各店舗が一押しのコース料理を1名様無料でご提供しています。
豪華なお試し体験といったところでしょうか。同様のサービスは、JCB THE CLASSの「グルメベネフィット」など、いくつかのクレジットカードが提供しています。ただし、JCBザ・クラスは年会費が税込みで5万円を超えることや、対応レストランの店舗数ではダイナースの方が多い(とくに都市部では顕著)ことなどを考えると、この特典に関してはダイナースの方がおすすめです。さすがにグルメで名を馳せているカードだけはあります。
また、2名利用で1名分無料の通常コースとは別に、6名以上の利用で2名分が無料になるグループコースもあります。今回は、2名利用の通常コースにしました。
予約の手順はこちら
- レストランを選ぶ
- リザベーションデスクへ電話して予約
- 予約可否の連絡
- クーポンが届く
- レストランで食事
- ダイナースカードで支払い
まず、レストランを選ぶ
ダイナースのサイトから、エリアとジャンル(懐石・割烹、寿司、フレンチ、鉄板焼きなどなど)を指定して選ぶことができます。何店舗か見てみましょう。
花郷 六本木店
京会席”京(みやこ)” 25,000円(税別)
鮓 銀座 天川
おまかせコース 20,000円(税抜き)
VRAI DE VRAI CHEZ HIRO
スペシャリテコース 10,000(税抜き)
IL.SOGNO
シェフお任せプラチナコース15,000円(税抜き)
さすがに素敵なお店が多いですよね。とても普段使いはできません(笑)。確認できたなかでは、2万5,000円の「花郷 六本木店」が一番高額のコース設定でした。こんなお店で1人分が無料になるなんて、本当にお得だと思います。今回選んだのは、原宿にある「KEISUKE MATSUSHIMA」。
まず、ダイナースのリザベーションデスクへ電話をかけます。さすがに丁寧な対応で、「誕生日や記念日など、特別な対応は必要ですか?」等、確認事項がいくつかありました。子供連れなど、こちらの要望がある場合には聞いてみましょう。その後、レストランへデスクの方から予約可能か確認をしてもらいます。
予約が完了すると、メールでクーポンが届きます。今回利用するのは9,000円のコース。10%のサービス料、消費税、ドリンク代などは別となります。
KEISUKE MATSUSHIMA
場所は東郷神社の裏にあたり、若者でにぎわう原宿とは思えない、樹々に囲まれた落ち着いた一角にあります。でも裏側からまわってしまったみたいで、たどり着くまでにちょっと迷いました(笑)。
▲エントランス
重厚な扉を開け、レセプションで名前を告げるとそのまま通され、とくにクーポンを見せる必要もありませんでした。テラスに面した席に案内してもらいます。ディナーの時間帯ですでに日は落ちており、ライトアップされた庭がきれいでよかったです。
コース Menu “Terre et mer de NICE”
アペリティフ。とくに左の、ハーブをシャーベット状にしたものが香りが豊かで、口の中がいつまでもさわやかさ満開!という感じで印象的でした。
トリュフを散らしたカルパッチョ・サラダ
イカスミを練り込んだラビオリ。シュワシユマワなソースが不思議な食感です。見た目がエイリアンっぽいとか思ってもその場で口にしてはいけません。
一番美味しかったのはこちら! フォアグラ+トリュフ+牡蠣。どれも大好物なんですよね〜。牡蠣とかシーズンだと週2くらいのペースで食べてますから。嬉しかったです。
ブイヤベース。濃厚。出汁をしっかりとった魚貝スープもすごく好きなんです。もうちょっとスープが欲しかったかも?
ちょっとわかりにくいけど、デザートのアイス。このお皿、アナログレコードみたいでおもしろいですよね
エグゼクティブダイニングでかかる料金総額
どれも大変美味しく、週末の夜ながらさほどお店も混んでおらず、ゆったりとした時間を楽しむことができました。同行者も当然おなじメニューです。
最終的なお会計は、2名分で14,256円。シャンパンやグラスワイン、サービス料、消費税の分などで、5,000円ほどかかりました。それでも9,000円分のコースが無料になったわけですから、大変お得なことには変わりありません。たとえば家族の誕生日のときなど、年に数回利用すれば、2万円の年会費はすぐに回収できますよ。
ここ一年でおこなわれた大型入会キャンペーンに伴い、ダイナースのホルダーは大幅に増えたと思います。お持ちの方は、一度ご利用になってはいかがでしょうか?
注意点としては、「4月1日~9月30日と10月1日~3月31日の各期間ごとに、1店舗につき一家族様1回とさせていただきます」とあり、同一のお店では半年に一度しか利用できません。しかし、エグゼクティブダイニング自体の回数制限があるわけではないので、この制度を利用してあちこちのレストランを開拓するのも楽しいですよ。
おすすめ記事
はじめまして
ブログ拝見させていただきました。
TOIECのスコア尊敬します。
語学が堪能はうらやましいかぎりです。
マイルの貯め方について教えてください。私は今年の2月にポイントサイトの存在を知り、目から鱗でした。陸マイラーなんて無理だと思っていて。。。
そこで、いろいろブログを読みクレカとFXが高額案件なので利用しはじめました。
はじめは何も考えずANAVISAなど10000ハピタスポイントのカードを申込み、ソラチカを申し込むのを忘れてしまい、ソラチカが落ちたら怖いので、3月に発行したので、9月になったらソラチカを申し込もうと思っています。
それまではFXを申し込もうと思っています。今回ハピタスで12000Pで申し込んだら、次の日ゲットマネーで150000ポイントでした。申し込んだ後にもっといい案件は仕方がないことですか?少し前もマネパが2800Pになったり。。
基本、長い目でみたら、ポイントサイトの期間限定のUP案件以外は申し込みしない方がいいという理解でいいのでしょうか?だいたいなんでも新規なので、一度申し込みしたら申し込みできなくなるので。
また、ヒロセ通商で口座開設だけで5000P近くの案件があったので、申し込みしたのですが、FXというのは取引した方がポイント高くなるので、口座開設だけはもったいないので、申し込みしないほうがいいでしょうか?
また、FXで10LOT取引案件の場合でポジションを持つときに同時に決済の申し込みをする注文のリスクを小さくするやり方はありますか?
また、クレカ申し込みについてですが、私はクレカを20年くらい使っていて、年のクレカでの支払い額は200万円くらいです。滞納は0です。カードは10枚持っています。そのうちイオン系が4枚合算の利用可能額なので、10枚の合計の利用可能額は140万円です。私は主婦なのですが、クレカのゴールドカード等の高額案件は申し込みしてパスできるでしょうか?落ちると、クレヒスに傷がつくのでどうかなあと思っています。
ながながとすみません。どうぞよろしくお願いします。
みかんさん
コメントありがとうございます。
残念ですが、初回限定の案件に関しては、運と決断の要素も絡んできます。申し込んだあとに好条件の案件が登場しても、どうすることもできません。
基本的には、おっしゃる通りポイントUPしているときに申し込むのが良いと思います。またその意味では、ふだんからどの案件がいくらぐらいなのかを、軽く気を配っているのもおすすめです。
ヒロセ通商の具体的な条件を見ないと何とも言えませんが、FX案件についてはとにかく「取引数」如何だと思います。ご自分にとって無理なく取引できるLot数かを検討してみてください。
リスクを小さくするには、証拠金をたくさん入れること、大きな経済ニュースがある日を避けること、などですが、なによりも「すぐに決済する」のが最重要です。短ければ為替変動はほとんどないので、手数料程度のリスクしかありません。その間に発生するわずかな損にとらわれずに、すぐ決済するのが肝心かと思います。
ゴールドカードについてはカード会社の判断によるとしか言えないですね。高年収でも落ちるときには落ちますので。また、どのゴールドカードかにもよります。定期的な収入があった方が通りやすいのは確かなので、ご主人に申し込んでもらう、などは難しいでしょうか? マイルは家族で合算できますから。
3月にANA Visaを発行したのであれば、ソラチカに関しては半年も待つ必要はないと思いますよ。そろそろソラチカを発行して、試しにゴールドカード発行に挑戦されると良いのではないでしょうか。