こんにちは、トートです。JALマイラーにとっては残念なお知らせです。2018年11月20日をもって、JAL提携航空会社、およびワンワールドの特典航空券を発券するのに必要なマイル数が増えることが発表されました。
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この記事では主に次の内容を取り上げます。
- 必要マイルが増える路線(距離)
- 提携航空会社の中では目玉と言えるエミレーツのファーストクラス発券への影響
- いつ・どのように手持ちのJALマイルを使うべきか
目次
必要マイル増加対象となるJAL提携航空会社
JALはアライアンスではワンワールドに所属しています。「JAL提携航空会社」には、ワンワールドには所属しているエアライン以外に、JALが個別でさまざまな提携関係を結んでいる会社も含まれます。
- アメリカン航空
- ブリティッシュ・エアウェイズ
- キャセイパシフィック航空/キャセイドラゴン航空
- フィンエアー
- イベリア航空
- LATAM航空
- マレーシア航空
- カンタス航空
- カタール航空
- S7航空
- スリランカ航空
- エールフランス航空
- アラスカ航空
- エミレーツ航空
- 大韓航空
- 中国東方航空
- バンコクエアウェイズ
黒字のエアラインはONE WORLD所属会社で、赤字は個別に提携している会社です。この中でもとくに注目となるのは、エミレーツ航空への影響かと思います。わたしも再三記事にしてきましたが、JALマイルを使うと、エミレーツのファーストクラス/ビジネスクラスが非常にお得に発券できたんですね。こちらも残念ながら影響を受けてしまいます。
JALマイル・提携航空会社特典航空券は距離ベース
JALのマイレージで提携会社の特典航空券を発券する場合、基準となるのは、当該旅程の総距離(マイル)です。今回発表された新たなマイルチャートを見てみましょう。距離ごとに必要マイルが異なります。赤いセルが今回変更となった部分です。
総距離2,000マイル以下の距離に関しては、いずれのクラスでも必要マイル数が減じています。まぁ、2,000マイル以下というと、東京方面から行くソウルや、関西以西から行く上海程度しかないですけどね……。
ファーストクラス、ビジネスクラスで顕著な必要マイル増
やはり特典航空券での利用を考えた場合、気になるのはビジネスクラスとファーストクラスですよね。
今回の改正でもっとも必要マイルが増えるのは、距離14,001-20,000マイルのファーストクラス・フライトです。155,000→190,000と、実に35,000JALマイルの値上げとなります。その他の区間でも、総距離6,000マイル以上だと、20,000~35,000JALマイルの値上げとなっています。痛いですね。
ビジネスクラスでも同じように、6,000マイル以上の距離では、おおむね20,000JALマイル前後必要マイル数が増えており、中でも14,001-20,000マイル区間では、30,000JALマイルの値上げとなります。
目的地ごとの総旅程距離
気になるのは、どの行き先が影響を受けるか、ですよね。東京を起点として、主な都市までの往復距離を見てみます。
発 | 着 | 距離(マイル) |
---|---|---|
東京 | ソウル | 1,516 |
東京 | 台北 | 2,660 |
東京 | グアム | 3,122 |
東京 | バンコク | 5738 |
東京 | シンガポール | 6,624 |
東京 | ホノルル | 7,662 |
東京 | ムンバイ | 8,402 |
東京 | シドニー | 9,726 |
東京 | ドバイ | 9,914 |
東京 | ロサンゼルス | 10,916 |
東京 | パリ | 12,388 |
東京 | ロンドン | 12,428 |
東京 | ニューヨーク | 13,446 |
東京 | サンパウロ(ロス経由) | 23,210 |
ビジネス/ファーストで必要マイル数が増えるのは6,001マイル以上ですから、東京-バンコクまでは影響を受けません。むしろソウルなどは必要マイルが少なくなる計算です。しかし北米、ハワイ、インド、中東、オセアニア、ヨーロッパ、アフリカ、南米などはいずれも必要マイル数増となります。
JALマイルで乗るエミレーツ航空 特典航空券への影響
JALマイルの使い道として魅力的なエミレーツ航空のファーストクラス。わたしも半年ほど前に、以下の旅程で地球の真裏まで往復してきました。
このエミレーツ便への影響はいかがでしょうか。羽田からエミレーツの本拠地ドバイへの往復を考えると、次のようになります。
羽田→ドバイ往復必要マイル
- ビジネスクラス・・・65,000→85,000
+20,000JALマイル - ファーストクラス・・・105,000→135,000
+30,000JALマイル
それぞれ2万、3万JALマイルの増加です。痛いですが、実はこれでも、本家エミレーツのスカイワーズ・マイルよりは、いまだにかなり少ないんです。同じく羽田-ドバイをエミレーツのファーストクラス特典航空券で取ると、
- エミレーツ・スカイワーズマイルの場合
- ビジネスクラス・・・125,000~172,500
- ファーストクラス・・・187,500~235,000
ファーストクラスで比較すると、JALマイルの方がいまだに8~10万マイル、エミレーツ本家よりも少なくてすむことがわかります。
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もう一例。羽田→ドバイ→ロンドンをファーストクラスで往復した場合を見てみます。
- JAL・・・190,000JALマイル
- エミレーツ・・・240,000~300,000スカイワーズマイル
これも違いがはっきりとわかりますね。なお、エミレーツを使ってヨーロッパなどに向かう場合、ドバイを経由するため、直行便よりも距離数は長くなります。ミラノはA380が飛んでいるので入れてみました。
発 | 着(ドバイ経由) | 距離(マイル) |
---|---|---|
東京 | ミラノ | 15,722 |
東京 | ロンドン | 16,720 |
東京 | サンパウロ | 25,106 |
東京 | ブエノスアイレス | 27,128 |
サンパウロなど南米に行く場合も、ロサンゼルスなどを経由した方が、概ね総距離が短くてすみます。羽田発LA経由サンパウロ往復だと、23,210マイルです(ただしエミレーツには乗れませんが)。
JALマイルを使ったエミレーツ航空の特典航空券ルートについては以下の記事で検討しています。



超長距離フライトは改悪なし・現状のまま
南米の話が出ましたが、ドバイ経由で南米に行く超長距離路線(日本→ドバイ→サンパウロ往復など)に乗った場合、25,000マイルを超える距離となるため、今回の改悪の影響を受けません。25万JALマイルのままです。もう一度南米にエミレーツで行ってもいいかな、と思っていたので、個人的にはこれは意外と嬉しいポイントです。
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ワンワールド特典航空券への影響
ワンワールド特典航空券を発券する場合のJALマイルも若干、増えています。
影響を受けるのは赤いマスの一部のみですし、いずれも+5,000JALマイルなので、こちらは比較的軽微な変更といえるかと思います。ワンワールド特典と提携会社特典の新しい必要マイル数を比べると、かなり似通ったものになっており、両者をすりあわせるのが今回の改変の趣旨なのかな、という気がします。
新マイル数適用は2018年11月20日から。予約はそれまでに
新たなマイル数は、2018年11月20日午前9時以降に新たに予約する場合に適用となります。それまでに予約すれば、フライト自体が11月20日以降であっても、従来のマイル数が適用となるので、特典航空券の発行を考えている方はお忘れなく。
まとめ マイルは使ってこそ!
モッピールートが終了となるこのタイミングでの変更。残念ではありますね。提携航空会社での利用をお考えだった方は、計画を早めに進めることをおすすめします。

とくにエミレーツでの利用を考えるとあまりにお得感があったため、今回の改正は懸念していたところもありました。
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なお、本記事で取り上げた提携航空会社特典ではなく、JAL自社便利用時に適用となる「JAL国際線特典航空券」に関しては、2018年12月からのルール変更が発表となっています。こちらもあわせてどうぞ。

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