こんにちは、トートです。JALマイルで取るエミレーツ航空特典航空券。非常にお得なJALマイルの使い方として、これまでもご紹介してきました。この特典が、さらに予約しやすくなりました。JALの公式ホームページから直接、エミレーツの特典航空券の予約・発券ができるようになったんです。
これを機に改めて、JALマイルを使ってエミレーツのファーストクラス/ビジネスクラスに乗る方法を整理して、まとめてみたいと思います。
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目次
電話予約→JALホームページでの予約が可能に
JALのマイレージサービスでは、同じワンワールド・アライアンスのメンバーや提携航空会社であっても、ホームページから特典航空券を予約できる場合と、できない場合があるんです。たとえば今でも大韓航空の予約などはできません。
わたしも以前、JALマイルを使ってエミレーツの航空券を発券し、南米までファーストクラスで往復してきましたが、この際には電話予約するしか方法がありませんでした。しかし2018年6月からJALのホームページから直接、エミレーツ航空特典航空券の予約・発券ができるようになりました。この利点をあげると、
- 電話しなくてよい
- サーチャージが事前にわかる
一点目は当たり前に感じますが、電話予約の場合、スムーズに特典航空券が取れれば問題ないのですが、希望する路線に空席がなかった場合など、いちいちオペレーターさんに第二候補、第三候補をあげて、調べてもらわなければいけません。大変な手間です。
とくに夏休みやGWの予約を狙う場合、他の人気路線を取りたい人たちと、まずJALのオペレーターさんに電話をつなげるところから競争しなければいけませんからね。ウェブで完結するなら、それに越したことはありません。
二点目は、さらに実利的な話です。これまでは、旅程が確定するまで、サーチャージ/諸税が幾らになるのか分からなかったんです。
JALマイル利用時のエミレーツ特典サーチャージについて
ここであらためてエミレーツ特典を発券する場合のサーチャージと、諸税について触れておきます。JALマイルでエミレーツ特典を発券した場合、発生するサーチャージは利用する空港によってかなり違います。わたしがブラジルまで往復した際の諸税はたったの11,090円でした。その他の路線を比べて見ると、
- 東京-ドバイ-サンパウロ ファーストクラス往復・・・約1万円
- ニューヨーク-ドバイ ファーストクラス往復・・・約19万円
- 東京-ヨハネスブルグ ビジネスクラス往復・・・約3万円
- 香港-ドバイ ファーストクラス往復・・・約8,500円
もちろん燃油価格の影響を受けるため、これらの価格は一概には比較できませんが、アメリカ発着の場合、非常に高額の燃油サーチャージがかかります。19万円のうち17万円分が燃油代です。対して、香港往復の場合、燃油代は0円で、8,500円の税金しかかかりません。
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電話で予約した際には、ルートが確定して席を押さえてから数時間後にならないと、このサーチャージ/諸税が幾らになるのかはっきり分からなかったんです。これがその場で判明するのは大きな利点かと思います。
カンタス航空の検索はダメかも
エミレーツに限らず、JALの公式サイトで提携航空会社の特典航空券を検索する際の難点は、日付指定しかできないことです。つまり検索期間に前後3日などの幅をもたせることができません。
これを解消する方法として、以前、カンタス航空のサイトを利用する方法をご紹介しました。カンタスのHP上で検索すると、ほぼひと月分にわたって、エミレーツ特典の空席を確認できたんです。しかし今日、何パターンか検索してカンタスの結果とJALの結果を比較したところ、JAL割り当ての空席がカンタスでは表示されないことが多かったです。
これなら素直にJALのサイトで調べたほうが早いですね。ただカンタスで空席になっている日付であればJALで取れる可能性も高いでしょうから、大雑把な目安にはなるでしょう。カンタスサイトの検索方法については次の記事でご紹介しています。また世界一周との比較・座席指定の方法等も書いてありますのでご参考までにどうぞ。
JALマイル特典航空券で200万円のエミレーツ・ファーストクラスを発券する方法ドバイで乗り継ぐ場合はまず日本区間を調べる
この方法は、ドバイで乗り継いで、ヨーロッパ・アフリカ・南米など、さらに遠くを目指す場合を念頭においています(成田-ドバイ-ロンドンなど)。
こうしたルートでは、日本-ドバイの間の便が一番最初になくなるケースが非常に多いです。日本-ドバイ間が取れないと、その先に空席があってもほとんど意味がないので、まずは日本ルートに絞って、空席がある日を確かめるのがよいかと思います。往路と復路で、片道ずつ空いている日を探すのも有効な方法です。
ちなみに2018年6月現在、日本発着のエミレーツ便は以下の通りです。
コード | 路線 | 機材 | 座席数 | 所要時間 | 必要マイル(往復) |
EK312 | ドバイ→羽田 | B777 | 8 | 9時間45分 | ・ファーストクラス 105,000マイル・ビジネスクラス 65,000マイル |
EK313 | 羽田→ドバイ | 10時間45分 | |||
EK318 | ドバイ→成田 | A380 | 14 | 9時間45分 | |
EK319 | 成田→ドバイ | 10時間45分 | |||
EK317 | ドバイ→関西国際空港 | B777 (A380) |
8 (14) |
9時間10分 | |
EK316 | 関西国際空港→ドバイ | 10時間5分 |
なお、関西国際空港発着のEK316/317には、2018年10月28日から、A380が就航することが先日発表されています。
東南アジアはエミレーツの以遠権区間が豊富
エミレーツはアジア・オセアニア方面で以遠権をニョウキニョキと伸ばしていますので、ドバイへ寄らずに手軽にシャワー付きのA380に乗ることができます。
香港-バンコク
バンコク-シドニー
プノンペン-ヤンゴンなどもありますがこちらはB777-300ERです。
このようなエミレーツの各ルートについては、以下の記事で検証していますのでご覧ください。
【JALマイル特典の使い方】格安でエミレーツ・ファーストクラスの旅! JALマイルで行く格安エミレーツ・ファーストクラス特典航空券再考ただ、とくにファーストクラスに乗る場合は、やはり可能であればドバイ発着便を含めるようにしたいですね。A380専用ファーストクラスラウンジ。一度は見てみる価値ありです。
ご飯も美味しいですし、無料マッサージを受けることもできます。こちらのラウンジについても、以前に書いたファーストクラス搭乗記で取り上げています。
エミレーツファーストクラス搭乗記 A380と777の違い・機内食とシャワーエミレーツ新型ファーストクラス&ビジネスクラスは解放されず?
エミレーツでは、昨年末から新型のファーストクラスをいくつかの路線に投入しています。機材はB777-300ERです。ビジネスクラスのほうはともかく、ファーストクラスはシンガポール航空の新型スイート、エティハドのレジデンスと並んでもっとも豪華なサービスとされています。ぜひ乗ってみたいものです。
今のところ、この新型ファーストクラスは次の路線で運行されています。
- EK83 ドバイ-ジュネーヴ
EK84 ジュネーヴ-ドバイ - EK183 ドバイ-ブリュッセル
EK184 ブリュッセル-ドバイ - EK33 ドバイ-ロンドン・スタンステッド(2018年6月7日から)
EK34 ロンドン・スタンステッド-ドバイ(2018年6月7日から) - EK53 ドバイ-ミュンヘン(2018年7月1日から)
EK54 ミュンヘン-ドバイ(2018年7月1日から)
この新型に乗れないものか、わたしもJALのサイトで検索をしてみたのですが、該当する便はヒットしないか、ビジネスクラスしか空きがありませんでした。B777なので、いかに新型とは言え、ビジネスクラスは乗る価値はあまりないと思います(この点については後ほど触れます)。
まだ就航している路線がきわめて少ないため、エミレーツ本家のスカイワーズマイル会員によって抑えられているのか、あるいはそもそも他社マイルには解放していないのか、正確なところはわかりません。
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エミレーツA380ビジネスクラス特典航空券を実際に予約!
さて、JALサイトから予約可能になったというニュースを読んであれこれいじっているうちに、ついわたしも予約してしまいました……(笑)。しかも行き先は、世界でもっとも危険な都市の名を欲しいままにする世紀末都市・南アフリカ共和国はヨハネスブルグです。大丈夫なんでしょうか。
合計フライト時間は片道約20時間。南米とまではいきませんが、なかなかの長距離フライトです。
市内中心部に出かけるのは死を意味するらしいので(笑)、ヨハネスブルグでは空港周辺ホテルに泊まって市内には入らないことも検討中です。と聞くと恐ろしさばかりが際立ちますが、ヨハネスブルグさえ離れれば、本当に美しい見所の多い国なんですよね。世界遺産も9箇所あります。
▲クルーガー国立公園
▲ケープタウンのペンギン
▲どうもこういうところを見ると行ってみたくなる癖があります。トロルの舌に似ていますよね。
ノルウェー「トロルの舌」は絶景だった!行き方と持ち物・体験記トート
▲マリオット系列のホテルもクルーガーにはあります。こちらは展望デッキ。
まぁ今回は勢いで取ってしまったので、これからじっくりと治安状況など調べて、あまりに個人で行くのが難しいようならキャンセルしようと思っています。JAL特典航空券の魅力はキャンセル料がわずか3,000円であることです。ANAは3,000マイルが必要ですし、海外だと1万円以上のキャンセル料を取るエアラインも珍しくありません。JALであれば気兼ねなく予約ができますよね。
JAL提携航空会社の特典航空券はマイル増の改悪が控える
今回予約した南アフリカ往復にかかったJALマイルは100,000マイルです。ビジネスクラスでも十分にお得です。
- 日本-南アフリカ往復 エミレーツ航空ビジネスクラス
- JALマイル・・・100,000
- エミレーツ・スカイワーズマイル・・・235,000
本家エミレーツの半額以下のマイルで予約できてしまいました。
なお2018年10月以降に予約する場合、必要マイルが増えますので、できればそれまでに予約するようにしましょう。詳しくは次の記事をどうぞ。
【JALマイル改悪】提携特典航空券のマイル増加とエミレーツへの影響エミレーツ航空ビジネスクラス予約時の注意
今回はビジネスクラスを予約しました。ファーストクラスに乗った感覚では、A380とB777のシートにそこまでの違いは感じませんでしたが(シャワーの有無は大きいですけど)、ビジネスクラスだと、両者のクオリティには大きな隔たりがあります。
ビジネスクラスのサービスは何が違う?ANAスタッガードシート搭乗記A380のビジネスクラスは上記で紹介したANAのスタッガードに近いですが、B777はライフラット、つまり完全に水平にはならないからです。とくに注意するべきは羽田発着便で、機材は777しかありません。ビジネスクラスに乗る際には可能な限り羽田便やB777のルートは避けましょう。
JALマイルの貯め方
JALマイルについては、次の記事でご紹介している通り、いくつか貯める方法はあるのですが、もっとも効率のよかったモッピールートは交換上限が設けられ、あまり機能しなくなってしまいました。
大量JALマイルを貯める方法! 初心者必見のJALマイルの貯め方と陸マイラー的裏技! SPGアメックス/Amexで9万円のホテルに無料宿泊!特典とメリットを解説ドットマネールートで貯めるか、あるいはSPGアメックスのマイル移行先として検討してもよいかもしれません。SPGアメックスの場合は、とくにトラベルパッケージを組み合わせると面白い旅行になりそうです。
まとめ JALマイルの使い方としてはまだまだ魅力
前回ファーストクラス、そして今回はビジネスクラスを予約してみて改めて思ったのですが、10月のマイル改悪を見越しても、まだまだJALマイルを利用してエミレーツ航空に乗るのは魅力的な選択肢です。
とくに今回のようにアフリカ方面に向かう場合には、ほぼ日本と南アフリカの中間地点に位置するドバイの立地もあって、非常に使い勝手がいいなと感じました。
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