シンガポール旅行記第3回。前夜遅くにチャンギ空港に着いたので、実質的にシンガポール観光一日目です。
▲クラークキーの川沿い
シンガポールまでのフライトはこちら。
旅行記1話目はこちら。
さてさて、ホテルを出てまず向かったのは、オーチャードロードにあるJCBプラザでした。なぜわざわざそんなところへ行ったかと言いますと……。
そもそもJCBプラザとは?
JCBプラザとは、世界60ヶ所に設置されたJCBの海外サービス窓口です。日本語で現地の予約や諸々のサービスを手配してもらえるので、心強いですよね。利用に当たってはもちろんJCBのクレジットカードを保有していることが条件になります。その点、マイラーのみなさまはソラチカをお持ちなので安心ですね(笑)。
中でも、日本人利用者の多い次の9都市では、JCBプラザ ラウンジが設置されています。ネット環境や日本語のガイドブック、荷物の一時預かりなど、利便性の高いラウンジとなっています。
- ロサンゼルス
- ホノルル
- グアム
- ソウル
- 台北
- 香港
- シンガポール
- バンコク
- パリ
観光の強い味方JCB「たびらば」で予約
また、JCBでは、世界中の加盟店の優待サービスを受けられる「たびらば」というサービスを提供しています。手数料なしで電話・ネット経由で有名レストランの手配をしてくれるという優れもので、しかもJCBならではの優待サービスがあるのですから、使わない手はありません。
▲現地の有名店や各種ツアー等を予約してもらえます
今回、手配をお願いしようと思ったのはこちら。Jumbo Seafoodのチリクラブ。
もう、シンガポールのド定番!ですね。シンガポールへは初めての旅行だったので、まずは王道をと思い、食べてみることにしたのです。あとシーフード大好きなので。しかし懸念がありました。それは、大変混み合うため予約が必須であることと、カニの値段が「時価」なのでいくらになるか読めない、ということ。
その点、JCBの優待スペシャルメニューなら定額です。しかも予約もやってもらえます。わいわい。
そんな「たびらば」、上で書いたとおり日本からも電話やネットで手配は可能なのですが、わざわざ現地のプラザに足を運んだのには理由がありました。事前にネットで調査したところ、「日本から予約できるプランはかなりの量で食べきれない。現地のJCBプラザではより量の少ないコースも選択できる」という情報を仕入れていたのです。
というわけでわざわざオーチャードロードまでやってきたわけですが、話を聞いてみると、現地でも「今はネットと同じコースしか手配していないんです」とのこと。ガーン……来た意味ない。というか日本から予約しておけばよかった。
しかも「お店が開店前なので、今日の予約ができるかはまだわかりません」と言われてしまいました。とりあえず食べられるなら何時でもいいです、と手配をお願いして観光へ出かけることにしました。
電話を探して右往左往
予約の可否は、街中から電話で確認することになりました。購入した現地SIMは電話もできるプランのはずだったのですが、なぜかつながらず、結局、街中で公衆電話を探すことに。通話料無料のコレクトコール番号を教えていただいたので、あとは適当に公衆電話を見つければいいや、と街へ繰り出しました。
……が。公衆電話が。どこにも。ない!
街をぶらぶらしつつ、駅とかショッピングセンターとか、その辺にあるだろうと思ったのですが、全然見つからないんです。そうこうするうちに、予約していたラッフルズホテルのアフタヌーンティーの時間となり、「いくらなんでもホテルならあるだろう」と向かいました。
ラッフルズで席に通され、公衆電話の場所を聞くとウェイターさんが一気に挙動不審に。「はい? 公衆電話? 2016年にもなって、お客様何をおっしゃっておいでで? 日本はあれですか、まだ鎖国中ですか?」といった雰囲気。そんな難しいこと聞きましたか。
何人か集まってごにょごにょしていたウェイターさん、結局、私物の携帯を貸してくれました。しかしまさこれほど苦労するとは。シンガポールで電話をかけたい場合、ホテルの部屋にある電話を使うのが一番安心確実かもしれません……。
そんなわけで、今回、現地のJCBプラザラウンジを訪れたのは徒労というか、結果的には無駄だったのですが、利点もあります。「たびらば」ウェブ、もしくは日本のサービスデスクを使っての電話予約の場合、利用日の10日前までに依頼しなければなりません。その予約デッドラインを過ぎていた場合でも、現地でお願いすれば融通をきかせてもらえます。
肝心のジャンボの予約のほうですが、ばっちり午後7時に取っていただきました(ラッフルズのハイティーに関しては別記事で)。それまで時間があったので、マーライオンを見に行ったり、マリーナ・ベイサンズのカジノで高額のミネラルウォーターをはからずも購入したりと、定番コースを巡りました。まだしばらく時間があったので訪れたのが、ナショナル・ギャラリー・シンガポール。
ナショナル・ギャラリー・シンガポール
https://www.nationalgallery.sg/
なかなかに立派な建物で、旧最高裁判所と旧市庁舎を改築したものだとか。 総敷地面積64,000㎡ を誇ります。内部は対照的に、モダンでシンプルなデザインになっています。大階段やつり橋など大胆で遊び心もあるので、とても気に入りました。
涼しい館内で美術館特有の香りをかぐとほっとします。
常設展はシンガポールや東南アジアのモダン・アートが中心でした。必然的にポリティカルな、あるいは戦争を扱った重厚な作品が多かった気がします。そして、たまたま企画展でパリのポンピドゥーからたくさん作品が来ていました。まさかレオナール藤田やカンディンスキーがシンガポールで観られるとは思わなかったので、嬉しくも驚きました。
あと全然知らなかったJean Launoisという画家がとても良かったです。グーグル先生によると、1920~30年代にインドシナを訪れた画家のようで、その縁もあっての展示かと思います。
▲Jean Launois”Woman from the Casbah”
Jumbo Seafood – Riverside Point
楽しんでいるうちにジャンボの予約時間である19時が近づいてきました。ジャンボは何店舗ありますが、今回予約したのはクラークキーそばのリバーサイドポイント店。ナショナル・ギャラリーからは十分徒歩圏内です。川沿いの店舗なので、一番人気のようです。JCBさんありがとう。
予約番号を告げると、テラス席に案内してくれます。店内の方がクーラーがきいていますが、日もほぼ沈もうかという時間帯なので、とくに苦ではありませんでした。
JCBのスペシャルメニューはこちら。
<S$70のスペシャルメニュー>
海老のシリアル仕立て/シーフードスープ/カイラン野菜のガーリック炒め/チリクラブ(揚げパン添え)/特製シーフードチャーハン/甘露メロンとサゴの冷製デザート
JCBのメニューであることはすでに承知のようで、何を言わずとも料理が運ばれてきます。
▲まずは海老のシリアル仕立て。さくさく美味い。甘みもあって、お菓子みたいでした。
▲続いて、シーフードスープ。濃厚! いいですね、スープ料理大好きなんです。
写真は撮りませんでしたが、チャーハンと、カイラン野菜のガーリック炒めもきました。でもカイランって? Wikipedia先生によればキャベツとかブロッコリーのことなんですって。
チリクラブ。出ました! 食べ始めると無言になる一品です。けっこう辛いけど、辛党なのでもりもり食べました。基本、殻をむいて食べる形なので、手づかみになります。当然ソースでべチャべチャになるので、そういうのが苦手な人はつらいかも。フィンガーボウルもありますけど、その程度じゃ済みません(笑)。
ふと隣席のベテランらしきお客さんを見ると、上級者は使い捨てビニール手袋を持参しており、「おおその手があったか!」と感心しました。
甘露メロンとサゴの冷製デザート。またも謎の単語「サゴ」。本来は「サゴヤシ」という椰子の仲間みたいです。わたしはココナッツがあまり好きではないのですが、さっぱりしていたので口直しにはちょうどよかったです。
とくに炒飯の量を考えると、なるほどかなりのボリュームで、お腹一杯になりました。チリクラブに関しては美味しいですし、やはり名物料理なので、一度は試してみる価値はあると思います。ただ味付けからすると、個人的には、隣のテーブルに届いていたブラックペッパークラブやカニの脚だけの料理のほうも食べてみたかったですね。めっちゃうまそうなんですもん……。
▲ブラックペッパークラブ
▲神々しい…! 眩しい……!
それと、大人気店のため、スペシャルコースは75分制となっています。次々届く料理をせっせといただく形になるので、のんびりと食事を楽しみたいという場合にはおすすめしづらいかも知れません。
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